lanケーブルの規格BASE

ネットワーク機器を結ぶlanケーブルには、通信規格としてBASEというものがあります。

現在最も早く主流なのは1000BASE-TXで、最大1Gbpsの理論値を持つ機器の速度をカバーしています。機器と共に、lanケーブルも規格に対応する製品を使用することによって、理論値に近い通信速度が出るようになります。当然ながら機器側が対応していないと速度は出ませんが、ケーブル側の性能が低くても同様に速度は制限されます。lanケーブルの規格の1つ100BASE-TXは、最大通信速度が100Mbpsまでで、比較的古い機器に見受けられる規格です。

その為、機器を更新する際にlanケーブルを流用する場合は、対応するBASEの数字に注意することが必要です。機器とケーブルの数字を合わせなくても、通信自体は問題なくできることが多いですが、本来の性能が発揮されないのはデメリットです。lanケーブルには他に10BASE-Tという規格があって、10Mbpsの機器に対応することから、数字が理論値における通信速度の上限を表すと分かります。

末尾のTXやTは細かい異なる規格を意味しますが、その差はノイズ耐性程度で、違いといえば安定した通信速度が保てる長さくらいです。家庭やオフィス内で使用する時は、それほど気にしなくても良いポイントだと考えられます。それよりも、機器やケーブルの最大通信速度の確認を行い、両方の数字を揃えて選んだり使用することが重要だといえます。